不眠症③

①(前々回)、②(前回)と不眠の体質についてお話させていただきました。

①②以外にも不眠の原因はあります。


疲れているのに眠れない

こんな経験がおありの方も多いのではないでしょうか。

「疲れているのに疲れている時の方が眠れない」

疲れている方が眠れないタイプも多いです。

このタイプは

【虚(きょ)】体質

と漢方では考えます。

【虚】体質は、体に必要なエネルギーや栄養が不足している体質をいいます。

この体質は気、陽気、陰の3種類に分けられます。

陰はさらに血、精、津液に分けられます。

漢方の教科書では、

血(けつ)といわれる漢方的な栄養不足が原因で不眠になることが有名でよく登場します。

ただし、虚による不足も色々ですので血不足だけとは限りません。


その人その人がなんの【虚】か、漢方的な体質の見極めが必要となります。


虚体質の場合、不足しているものを漢方薬で補充することで疲れていても眠れるようになります。

また不足を補うことで、元気になり疲れにくくもなります。


虚体質を回復させるのには時間がかかりますので、すぐに眠れるようになったからといって漢方薬の服用を中止せず、しばらく継続することをおすすめしています。

たとえば、タンパク質や鉄剤を摂取したからといってすぐに筋肉や血液が増えるわけではないのと一緒です。


不眠の原因はほかにもありますし、色んな体質が複合して不眠を誘引させている場合もあります。

体質を見極めることで、体質を改善する漢方療法がみえてきます。

自分の体質に合った漢方療法で不眠も徐々に楽になりますよ。


漢方相談は睡眠導入剤と併用でも可能ですし、睡眠導入剤を使用したくないというご相談もうけたまわっております。睡眠導入剤を使用することが悪いことではありませんので、ご自身になにが1番合っているのかも含めてご相談させていただいております。


※漢方相談は予約制ですので、まずはお電話にてご予約ください。 

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池田東洋堂薬局(漢方)

病気の原因が分からず、「治療がうまくいかない」「治療薬自体無い」というご相談をよく受けます。そんな時に『新臨床中医学』の視点で考えると改善方法がみつかることは稀ではありません。少しでも多くの方のからだの悩みや苦しみが、少しでも軽くできたらと思いホームページを開設しました。