不眠症①

「寝つきが悪くてなかなか寝られない」

「眠りが浅くて疲れがとれない」

「何度も目が覚めてしまう」

「目が覚めるとしばらく寝付けない」

「睡眠薬を飲んでいるが寝られない」

…etc

こういったご相談は非常に多いです。

実は不眠以外のご相談の患者様でも上記のような症状を併発されている方はとてもとても多いです。

『睡眠導入剤』『抗不安薬』『抗うつ薬』など強力に脳を鎮静させる薬を何種類も併用しているにも関わらず、睡眠の質がよくないことは稀ではありません。

当たり前のようですが、不眠症には原因があります。

ですがその原因が分からない場合が圧倒的多数です。


この問題を新臨床中医学で考えてみます。

そうすると原因の大半は


『脳の緊張』


だということにたどり着きます。


ストレス、考えすぎ、悩む、集中する、受験や試験、目を酷使する(パソコン、スマホ、細かい作業、TVなど)、気遣い・・・等


これらが過度になると脳の緊張が増し、心身へ悪い影響を及ぼすのです。

その一つが【不眠】というわけです。

全てではありませんが不眠症の原因の多くは

過度な『脳の緊張』です。


過度な脳の緊張は、気や血の流れを妨げ、気や血の流れを滞らせてしまいます。

気の滞りを【気滞(きたい)】

血の滞りを【瘀血(おけつ)】

と呼びます。


寝つきが悪い人の多くに気滞がみられ

眠りが浅い人や何度も目覚める人に瘀血がみられます。

「不眠症」は、脳の緊張を和らげ、気滞や瘀血という体質を改善すれば、徐々に睡眠の質が高まり、寝付きやすくなり、眠りも深くなります。睡眠導入剤や向精神薬が減っていき、全く服用しなくてもグッスリ睡眠できるようになる人も多いです。


漢方療法で気滞や瘀血の体質を改善し、脳の緊張を和らげてあげますと、睡眠の質が高まるだけでなく、脳疲労による疲れやすさや倦怠感頭痛などが改善されたり、イライラが軽くなったり、精神的に安定しやすくなったりもします。


奥様から紹介されて何年か越しにご相談にお見えになり、初めは半信半疑だったのに漢方療法を試されて、体調や精神的な不調がとても軽くなったことを実体験されて

「早くここに相談すればよかった」

という旦那様のご相談も増えています。


男性に限らず、女性にも多い不眠症ですが、悩んでいるのであれば是非ともご相談ください。「以前より楽になった」というお声を多数頂戴しております。


他の原因はまたの機会にお話しさせていただきます。

池田東洋堂薬局(漢方)

病気の原因が分からず、「治療がうまくいかない」「治療薬自体無い」というご相談をよく受けます。そんな時に『新臨床中医学』の視点で考えると改善方法がみつかることは稀ではありません。少しでも多くの方のからだの悩みや苦しみが、少しでも軽くできたらと思いホームページを開設しました。