漢方の視点で分かったことパート3です。
漢方では「弁証論治(べんしょうろんち)」といって
“体質を見極めてその体質に合った治療法をおこなう”
といった基本の考え方があります。
“漢方的な問診や舌診、脈診(新・臨床中医学では動き負荷法や夢診断法なども用いる)などで弁証をして体質を見定め、その体質に合った漢方療法(漢方薬や鍼、お灸、薬膳、生活や食事指導など)を決定(論治)してそれらの治療をおこなう。”
コロナ禍でワクチン接種後や感染後の体調不良なども他の漢方相談と変わらず基本の弁証論治で対応しておりますが、やはり弁証論治が大切だなと再認識させられます。
今回のような新型コロナ関連のご相談であっても、
(他の病気や症状と一緒で)訴える症状や舌や脈などから体の情報がたくさん見てとれる
ということをとても感じました。
またワクチン接種前後の体質を詳しく観察していくことでもワクチン接種後に
「その人の体質が悪化される可能性がある」
「その人が陥りやすい体質が再燃する可能性がある」
ということも分かってきました。
また漢方薬でそれに対応することができることも分かってきました。
現代医学だけでは対処が難しい症状や状態であっても、東洋医学の視点でみることで対処法がみつかることはよくあります。医療機関で漢方薬を使用する機会が増えていることもそれが理由の一つだからと言えます。
西洋医学と東洋医学のもつ長所を活かして両方の視点からよりよい治療がおこなえれば、さらによりよい解決策がみつかるはずです。
漢方(中医学、新・臨床中医学)の可能性を医療関係医者だけでなく、たくさんの人々に知っていただき、困っている方々のお役に少しでも立てることを願っています。
漢方的な問診や脈診、動き負荷法、夢診断法などを駆使して、まずは弁証論治ですね。
池田東洋堂薬局
北九州市小倉北区木町3丁目13-1
TEL 093-561-3562
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