出産後1年未満に死亡した女性の
死亡原因の1位は
「自殺」
です。
自殺の大きな原因となっているのは
【産後うつ】
だと考えられています。
〇新臨床中医学(漢方)で【産後うつ】を改善
新臨床中医学で【産後うつ】の原因を考えた時、
必ずと言っていいほど改善しないといけない体質があります。
それは
「虚(きょ)」
です。
「虚」とは体の中の必要なエネルギーや栄養が不足した状態をいいます。
①妊娠中は赤ちゃんを育てるための必要な栄養やエネルギーが必要なため「虚」が生じやすいです。
②血液は体の栄養やエネルギーの一部と考えます。
出産では多くの出血を伴いますので、やはり「虚」が生じやすくなります。
また出産に多くの時間を費やすと体力を奪われ、これもまた栄養やエネルギーを消費しますので、出産が長引けばさらに「虚」が生じやすくなるのです。。
③産後の授乳を母乳で行う場合、体の栄養から母乳が作られ、エネルギーを使いながら母乳を出すため「虚」が生じやすくなります。
④授乳やおむつ替え、夜泣きなどで睡眠がうまくとれないとさらに体は弱り「虚」が進みます。
このように、妊娠中から産後まで「虚」が生じやすくなる原因がたくさんあることがわかります。
「虚」が強くなる、すなわち体が過度に弱ると
不安、いらいら、気分の落ち込み、動悸、悲しい、憂うつ、やる気が出ない、倦怠感、考えてしまう、疲れやすい、不眠、怖い夢や楽しい夢・思い出の夢をよく見る、疲れると症状が悪化する
などという状態が現れやすくなります。
【産後うつ】の原因はまず『心(こころ)と体の栄養不足・エネルギー不足』を考えるべきなのです。
「虚(不足)」が原因であれば「補う」
「虚」は
【陽気虚】【気虚】【陰虚(いんきょ)】
という3つに分けられます。
新臨床中医学による診断で、【陽気】【気】【陰】のどれが不足しているのかその人その人の「虚」を見極めます。
次にその人その人に合わせて、不足している【陽気】【気】【陰】を補う漢方薬を決定します。
そして服用していく過程で、体質が変化していきますのでその変化に合わせて漢方薬の内容も調節していきます。
体に栄養やエネルギーが補充されていくと、徐々に体や心が楽になっていき、不安感やイライラ、憂うつ感などの症状が次第に和らいで、段々と笑顔を取り戻していきます。
そのほかに産後に虚が生じると線維筋痛症のような体全体に強い痛みが現れる場合もありますが、これも同様に治療していけば辛すぎて消えてしまいたくなるような痛みも軽くなることは多いです。
妊娠出産で誰しもが「虚体質」になるわけではありませんし、「虚体質」になっても新臨床中医学で対応できます。そのほか新臨床中医学では「虚体質」意外に様々な体質に対応できますので、あきらめずにご相談ください。
池田東洋堂薬局
TEL 093-561-3562
福岡県北九州市小倉北区木町3丁目13-1
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