〇小児に多い原因
漢方的に診て、アトピー(皮膚病も含め)のお子さんや赤ちゃんには
共通点があります。
全てのお子様ではありませんが、大半に共通しています。
それは
『食事の偏り』
です。
「好き嫌いが激しい」
「甘いものばかり食べる」
「スナック菓子をよく食べる」
「野菜が嫌いで食べない」
「朝は食べないで夜だけ沢山食べる」
「ジュースや乳酸菌飲料をよく飲む」
「果物をよく食べる」
・・・etc
このように
好きなものだけ食べたり
食べたい時だけ食べたり
と、偏った食事の摂り方になっているアトピーのお子さんがとても多いです。
「果物って体にいいんじゃないの?」
「こんなことで皮膚が悪くなるの?」
とお思いの方もいらっしゃると思いますが
こういったことが皮膚の状態を悪く助長していることは非常によくあります。
授乳中の赤ちゃんではお母さんがこういった食事の偏りがあると
偏った栄養が母乳から赤ちゃんへと送られるので、お母さんは大丈夫でも
赤ちゃんが影響を受けることもあります。
〇食事改革が治療への第一歩
このように食事の偏りがみられる場合は
漢方薬での治療のほかに「食事改革」をしていただきます。
食生活が乱れていますと、よく効く漢方薬を飲んでもなかなか良くなりません。
食生活が乱れていることが当たり前となっているお子さんの意識を親御様も一緒になって取り組んでいただかなければなりませんので、今までの習慣や常識を変えるための『改革』が必要となります。
子供時代に食生活が乱れていますと、大人になっても食生活は乱れがちになりますので「いつまで経ってもアトピーや皮膚病がよくならない」ということにつながります。
逆に言えば、食事の改革により将来の皮膚病の予防や再発防止につながるということです。
〇食事以外は?
親御様の中には、お子様の食事にとても気をつけていらっしゃる方も多くお見受けします。
高度な医療機関で治療を受け、着るものの素材や環境を改善したり、考えられることは一生懸命取り組み、それでも改善に向かわないという方も多いのではないでしょうか。
こういった一見打つ手がないような重度のアトピーでも、漢方の視点を通して見てみますとその人その人に合った治療法が見えてきます。
子供によく見かけられることのひとつに
「温まるとかゆくなる」
「お風呂上りにかゆくなる」
などの身体に熱が加わるとかゆみが悪化するタイプです。
この場合は
【熱体質】
【陰虚(いんきょ)体質】
が考えられます。
授業中や緊張した時、イライラした時などにかゆみが悪化するタイプは
【気滞(きたい)瘀血(おけつ)体質】
が考えられます。
その他にも運動した後が悪い、朝起きがけが悪い、夜中が、寝入りばなが・・・など
これらの状態から、そのお子さんがどんな体質で、どういった治療をしたらよいかが分かってまいります。
新臨床中医学では体のサインを収集分析するための細かい問診のほか、新臨床中医学的舌診(ぜっしん)や脈診(みゃくしん)、関節負荷テスト法などを用いて体質を見極めその人に合った治療方法を導き出します。
『漢方療法』で体質の見極めが難しく、どう治療していいかがわからなくても『新臨床中医学』で考えますと解決の糸口がみつかることはよくありますので、あきらめずに池田東洋堂薬局までご相談ください。
0コメント