漢方の古典から

令和6年12月20日(金) 今年最後の私主催のWeb勉強会の講義でした。

今回は漢方の【古典】を新・臨床中医学の視点で分析し昇華応用していこうという内容です。

漢方(中医学)では、古くから漢方医学や中医学の文献や学説を参考に体質を見極め、漢方薬を処方することが一般的となっています。


漢方や中医学を勉強していると、学問は大変に素晴らしいのですが表現が曖昧であったり、解釈がいかようにもとれたり、内容に矛盾が生じたりすることが多々あり、臨床応用するのに苦労する専門家は多いです。


例えば

この体質の患者には「A散」「B湯」「C湯」がよい

と文献に書いてあるが、それぞれ違う効能効果だし、かつそれぞれ異なる体質に使用するはずなのになぜそれらの漢方薬でよいのか説明が書いていない。

というような文献はとても多いです。

そこで今回の勉強会では、古典で明記されている体質と処方を新・臨床中医学の視点で分析し、

なぜその処方がよかったのか?

実は体質自体が違うのではないか?

それ以上に良くするためにはどうしたらよいか?

などを時代背景も踏まえ、より良い答えが導き出せるように解説いたしました。


処方で考えず、処方の中身の生薬で考えることが大きなヒントになります。


古典の素晴らしい教えを新・臨床中医学の視点を加えることでアップデートし、よりよいものへと発展させる。今回の講義はそんな内容でした。


福岡県北九州市小倉北区木町3丁目13‐1

TEL:093-561-3562

有限会社 池田東洋堂薬局




池田東洋堂薬局(漢方)

病気の原因が分からず、「治療がうまくいかない」「治療薬自体無い」というご相談をよく受けます。そんな時に『新臨床中医学』の視点で考えると改善方法がみつかることは稀ではありません。少しでも多くの方のからだの悩みや苦しみが、少しでも軽くできたらと思いホームページを開設しました。