違いを考える漢方Web講義

令和6年5月24日(金)に新・臨床中医学(漢方)Web講座を開催いたしました。

漢方製薬や薬業団体主催の漢方講座は毎年おこなっていますが、個人での開催は数年ぶり。


今回ご参加いただいた先生方は、熱意のある漢方のエキスパートばかりなのでワクワクが止まりません。


生薬量の違い

一般的な漢方の講義では、例えば上記写真の【疎経活血湯】という処方の話はよく耳にしますが、処方の中身の生薬の詳しい話を聞くことはあまりありません。生薬の説明はあったとしても生薬量に焦点を当てた話はまずありません。

生薬量まで考えると漢方薬を選定することがさらに難しくなりますが、そこが決め手になることもよくありますので「量」はとても重要な項目なのです。)


生薬量を意識することは、漢方の技術が向上するほど必須になってきますので、生薬量の話もさせていただきました。


活血薬の違い

「活血薬」とは、血の滞りを改善する生薬を指します。

活血薬の使い分けや臨床での用い方の講義は、生薬量の講義以上に非常に稀ですし面白い題材でしたので講義内容に入れてみました。

色の違いでも考えさせられます。


活血薬にも体を冷やすものと温めるものとがあり、作用の弱いものや強いもの、特別な作用をもつものなど様々です。

教科書どおりに使用しても効かないこともよくあり、その場合はなぜかと考えたりどうすればよいかと考えたりなども交えながら実践的なお話をしました。


漢方療法では様々なことを考える必要がありますが、今回はとても重要な内容だったかと思います。(それでもほんの一部分しかお話できていません。漢方は本当に奥が深いです。)


池田東洋堂薬局の漢方相談では、上記の事はもちろんその他様々なことを考慮に入れ、細かく丁寧に一生懸命考えながらお一人お一人の体質を見極め、お一人お一人に合った漢方薬を選定しております。体質を見極めるためには時間がかかりますので、漢方相談は予約制にしております。

まずはお電話にてご予約ください。


有限会社 池田東洋堂薬局

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池田東洋堂薬局(漢方)

病気の原因が分からず、「治療がうまくいかない」「治療薬自体無い」というご相談をよく受けます。そんな時に『新臨床中医学』の視点で考えると改善方法がみつかることは稀ではありません。少しでも多くの方のからだの悩みや苦しみが、少しでも軽くできたらと思いホームページを開設しました。