令和6年4月26日(金)、恒例の漢方Web勉強会。
テーマに興味をお持ちになった先生方が多かったようで、今までで最多のご聴講をいただきました。本当に有難いです。
今回は、普段私たちがよく口にしているアレやコレなどで、良くも悪くも体質が変化しているお話。
「体に良い」「美容に良い」といわれている食べ物や飲み物でもそうとは限らないことが多く、その理由は新・臨床中医学(漢方)の視点でみると色々とみえてきます。
ビタミンが豊富、ミネラルが豊富、食物繊維が、ポリフェノールが・・・といったことで「体によい」と謳った食べ物や飲み物はたくさんありますが、それ自体が体に合わない場合もよくあります。
また、摂取する量によっても良かったり悪かったりもします。
それでは自分に合っているもの・合っている量って何でしょう?
漢方的に自分に合っているもの(量)とは、自分の体質に合っているもの(量)です。
自分の体質に合っていなければ、健康を害することだってあります。
食べ物や飲み物には例えば
「補うもの」
「体を温めるもの」
「体を冷やすもの」
「流れを良くするもの」
「不必要なものを出すもの」
など、漢方的にはこういった性質があると考えます。
こういった性質が体質に合っていれば健康的になりますし、合っていなければ病気になることもあります。
例えば、
元々「冷え体質」だった人が体を温める食べ物を摂取して体の調子がよくなったということで、「冷え体質」ではなくなったのに継続してその食べ物を摂取していると、熱が生じて「熱体質」に変化することがあります。
そして今度は「熱体質」でからだに不具合が生じるようになるなんてことがあるわけです。
その食べ物や飲み物がよいとか悪いとかではなく、体質に合っているかいないかなのです。
当たり前なようですが、実際に体質を特定して、体質に合わせて合っているかいないかを判断することは意外と難しいものです。
以上のことを研鑽したくさん経験を重ねていくと漢方の技術の向上につながるだけでなく、お客様・患者様の健康にさらに寄与できるようになるという内容でした。
健康でも美容でも自分の体質に合っているかがポイントです。
0コメント