当店では、
「膝や手の関節が痛んだり腫れて変形したりという病気や症状がどこに行ってもよくならない」
「アトピーや乾癬などの皮膚疾患で痒くてステロイドでもあまり効果がない」
など『どこに行っても・なにをしても良くならない』というご相談はとても多いです。
そんなひどい状況でも多くの方が漢方療法で改善されていくのですが
不思議なことに主訴以外の持病は治らないとあきらめている人が多いんです。
例えば、長年苦しんできた病気が漢方療法ですっかり良くなった患者様が
「おかげさまで○○は良くなってきたよ♪でも、実は以前から膝が痛くてもう何年も痛み止めを飲んで湿布貼っているんやけど、良くならんね。『歳だからしょうがない』ってどこに行っても言われるからあきらめとるんやけど」
なんてことをポロリとお話されることがあります。
私としては寝耳に水です。
最初の相談で「他に悪い所や困っている症状など無いですか?」
とお聞きした時には『無い』とお答えになったからです。
なぜ悪い所はないとお答えになったのかをお聞きすると
「どうにもならんと思ってた」
と皆さん仰います。
皮膚病が良くなった方は関節痛は良くならないだろう、
関節痛が良くなった方は皮膚病は良くならないだろう、
色んな症状が良くなっても歯茎や舌の炎症は良くならないだろう、
これは良くなってもあれは良くならないだろう
となぜだか思ってしまっていることが多いです。
漢方は主訴だけを考えて治療するのではなく、体全体をみながら他の症状なども踏まえて
治療していくことが基本です。
主訴だけを考えると他の症状が悪化することがよくあるので、
全体を把握しておくことはとても大切なのです。
みなさま、漢方相談の際はいくつも病気や症状があってもあるだけお話しいただくと、
とてもとても助かりますのでその折はどうぞよろしくお願いいたします。
0コメント