痰湿(たんしつ)との関係
「後鼻漏」とは鼻水が鼻の穴から出ず、喉の方へ流れることをいいます。
これによって『咳が出る』『痰がからむ』『のどがイガイガする』
などの症状を伴う人が多いです。
後鼻漏の多くは、市販薬や病院の薬でも治らないこともしばしばで、
後鼻漏の漢方相談はよくあります。
後鼻漏の原因は『痰湿(たんしつ)』が多いです。
『痰湿』とは体の中にたまった(濃く粘々したイメージの)いらないもの
だと新臨床中医学では考えます。
この体にたまった痰湿を取り除けば、後鼻漏は良くなっていくわけですが
ここで注目すべきことがあります。
それは飲食によって生み出された痰湿を取り除く漢方薬を使うと
より効果的なことが多いということです。
つまり、『飲食』が痰湿を生みだす原因となり後鼻漏になっている
ということです。
痰湿を生みやすい飲食は
甘いもの、もち、果物、乳製品、発酵食品、ネバネバした食べ物、
ジュース、酢、甘酒、お菓子、アルコール類、野菜ジュース、
脂っこいもの、刺身、大量に食べる、豆乳、おかき・・・etc
などです。
心当たりがある方も多いのではないかと思います。
軽い後鼻漏であれば、上記の摂取を控えるだけでも
よくなる人はいます。逆にやめられない・減らせない人は
なかなか治りません。
本当に治りません(二回目)
梅雨の時期は湿気が高くなりやすいので
痰湿体質による後鼻漏では、この時期は症状が強く出やすくなります。
また『痰湿』がたまると関節の腫れや痛み、ポリープ、軟便、
頭痛、だるさ、嘔吐、胸焼け、痰、意識障害、耳鳴り、不眠、
いびき、めまい、膿、濃いおりもの、尿の濁りや泡・・・etc
などにもつながります。
痰湿はためていてもいいことがありませんので
「後鼻漏かな?」と思ったら
食べ物、飲み物を見直してみるといいかもしれません。
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