漢方からみる不妊・子宝・基礎体温②

①のつづきから・・・。

排卵や着床、着床後がなかなかうまくいかないことは多いですがなぜでしょう?

漢方(新臨床中医学)の視点から考えると、その原因は『脳の過度の緊張』と考える場合が大半を占めます。簡単に言うと『ストレス』です。『ストレス』によって「排卵がうまくいかない」「なかなか着床しない」「うまく育たない」ということがいかに多いかは漢方相談を受ける者であれば周知の事実です。

「私はストレスが無い」と言う人もいますが『脳を緊張させる』ことはストレスだけではありません。例えば、『仕事は楽しいがとても気をつかう』『いつも考え事をしている』『長時間の車の運転』『パソコンやスマホを見る時間が長い』『集中して何かに没頭する』・・・etcです。

心当たりはありませんか?

それでは『脳の過度の緊張』がうまくいかない原因であるならば、どうしたらいいのか?

漢方では『過度の緊張』を『気滞(きたい)』『瘀血(おけつ)』の状態とみなします。(『気滞』は気の流れが滞った状態、『瘀血』は血の流れが滞った状態をいいます。)気や血の流れが滞ってしまうことが原因でうまくいかなくなっているので、気血の流れをよくしてあげればちゃんと排卵できるようになったり着床しやすくなったりします。


ちなみに基礎体温が毎日不規則で不安定な場合は、気滞や瘀血が原因であることが多いです。そして、気滞や瘀血が強いとPMS(月経前症候群)や生理痛、不正出血などが起こりやすくなります。

・・・・・つづく

池田東洋堂薬局(漢方)

病気の原因が分からず、「治療がうまくいかない」「治療薬自体無い」というご相談をよく受けます。そんな時に『新臨床中医学』の視点で考えると改善方法がみつかることは稀ではありません。少しでも多くの方のからだの悩みや苦しみが、少しでも軽くできたらと思いホームページを開設しました。