令和8年2月10日(火)
医療関係者向けの漢方Web勉強会(小太郎漢方製薬主催)。
今回のテーマは
起立性調節障害
起立性調節障害では、めまいや立ちくらみ、朝起きることが出来ない、倦怠感、頭痛、腹痛、動悸などの症状が出やすい傾向にあり、10代の若い年齢に多くみられます。
起立性調節障害が原因で不登校になっているケースも多いです。
池田東洋堂薬局では、起立性調節障害のめまいや立ちくらみの症状は比較的早く軽減することが多いですが、それにはしっかりとした理由があります。
日本では「めまい」といえば「苓桂朮甘湯」という漢方薬が選ばれる傾向にあります。
本来中医学(漢方)では「めまい」という症状だけで漢方薬を選ぶことはありません。
ですので「めまい」=「苓桂朮甘湯」という選び方は適切ではないのです。(なぜそういう傾向になっているかを説明すると長くなりますのでその理由は機会がある時にご説明したいと思います。)
実際苓桂朮甘湯で治らなかったというケースをよくみかけます。
中医学では
「めまい」という症状ではなく、「めまい」の原因(体質)を考えます。
原因(体質)は人それぞれ違うため、中医学的な体質診断(「弁証べんしょう」という)をおこないます。
弁証により一人一人の体質合わせて漢方薬を選定します。
「めまい」という症状は同じでも体質が違えば漢方薬も違うわけです。
このことから「めまい」は苓桂朮甘湯だけではないと言えます。
体質に苓桂朮甘湯が合っていれば、その人の「めまい」は改善されますし、体質に合っていなければ改善しません。
まずは弁証し、どの漢方薬が自分に合っているかが重要かつ基本となります。
起立性調節障害で使用する漢方薬は、苓桂朮甘湯以外にもたくさんあります。
〇起立性調節障害が不登校の原因に
起立性調節障害の症状の一つに
「朝起きることができない」
というものがあります。
朝起きることが出来ない、目覚めることが出来ない
であれば学校に行くことが出来ません。
このことが不登校につながっているケースはとても多いです。
中医学(漢方)では薬だけで治すことはせず、食事や環境、生活習慣、季節などからも原因を考え、体質改善をおこないます。
意外と食事の摂り方が体調をよくする方法だったりすることも多いです。
〇どうしたいか、どうなりたいか
起立性調節障害(そのほかの原因であっても)で不登校となったときに大事なことがあります。
「不登校は悪いことではない」
「あなたは何も悪くない」
「学校は行かなければならないわけではない」
このことを親子で共通の認識とすることです。
不登校とは、学校に行っていない状態であり、それ以上でもそれ以下でもありません。
「学校に行きたい」
「学校には行かないで他の選択肢を選びたい」
大切なことは、いまどうしたいか、どうなりたいかです。
学校に行く行かないのどちらであっても起立性調節障害の症状は困ったものですので、それを中医学では改善することができます。
今回は、このほかに症例を交えて弁証方法や使用する漢方薬などの細かな説明をいたしました。
〇最後に
なにを選択するにしても健康があればこそですので、まずは中医学(漢方)で体を回復することから始めるとよいのかと思います。
※池田東洋堂薬局では漢方相談は予約制ですので、まずはお電話にてご予約ください。
・当日でも予約に空きがあれば、喜んでご予約を承らせていただきますが、早めにご連絡いただきます方がご希望の日時がとれやすいです。
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