〇漢方薬でよくなるの!?
野球肘やテニス肘のご相談はたまに受けますが、みなさん良くなっていかれる方ばかりです。
よくなるだけでなく、再発しにくくなります。
「漢方薬でよくなるなんて思ってもみなかった」
という方が多いので、ご相談が少ないのが残念です。
私は必ずと言っていいほど新臨床中医学の「関節負荷テスト法」を用いて体質を調べます。
なぜなら、これまでの漢方医学や中医学では原因を特定しにくかった野球肘・テニス肘も
「関節負荷テスト法」を用いると、痛みや炎症を起こす原因が見えてくるからです。
関節負荷テスト法は悪い所の関節を一定方向に『伸ばす』だけの単純な方法です。
ある法則に従って関節を伸ばすと反応が現れるのですが(状態が良い場合は反応は現れません。)
その反応から痛みや炎症の原因が何なのかが分かるのです。
〇関節負荷テスト法で考える
肘には6つの経絡(けいらく)が通っています。
・陽明大腸経(ようめいだいちょうけい)
・太陰肺経(たいいんはいけい)
・太陽小腸経(たいようしょうちょうけい)
・少陰心経(しょういんしんけい)
・少陽三焦経(しょうようさんしょうけい)
・厥陰心包経(けついんしんぽうけい)
肘負荷テストを行うと、これらの経絡のいずれかになんらかの反応が出ます。
反応が出た経絡から原因が何なのかが考えられるのです。
例えば太陰肺経や少陰心経に反応が出た場合は、
「体の弱り・疲れ」
が原因と考えられます。
他の経絡に反応が出るようなら
「食べ過ぎ」
「水分の摂り過ぎ」
「ストレス」
「唐辛子や生姜の摂り過ぎ」
などと具体的な原因が挙げられます。(他にも原因はあります。)
「関節を伸ばして原因を特定する。」
関節負荷テスト法だと単純明快です。
ネットや本などで野球肘・テニス肘について治療法を調べても解決策は見つからず、原因さえもよく分からなかったという方も多いと思います。関節負荷テスト法は単純明快ですので、最初はみなさん唖然とされたり不思議がられますが、ただ思い当たる方もいらっしゃって
「そういえばストレスが強い時に痛みがひどくなる!」
「そうそう食べ過ぎた翌日が悪いのよ!」
と実際のご自身の体の状況を思い返して納得されることはよくあります。
そして漢方薬を服用することで、日々痛みが軽減し、関節の可動域が広がるのを実感されていきます。
〇原因ありて結果あり
新臨床中医学では、
「なにかしらの【原因】があって【結果】として病気や症状が生まれる」
と考えます。
野球肘・テニス肘は『結果』であり、その前に必ず『原因』があるのです。
新臨床中医学では「舌診(ぜっしん)」や「問診」などの診察法を何万という症例から独自に『より正確に』『より理解しやすく』分析できるようにしています。私が新臨床中医学の考え方を用いて漢方の講義をすると「患者様の反応がよくなった」「漢方の疑問が解けた」「漢方療法がうまくいくようになった」といった漢方の専門家の先生方からのお声をたくさんいただきます。
「今までどこに行ってもよくならなかった」「何度も再発して困っている」という方でもご相談ください。野球やテニスが痛みを気にせず楽しめますようになりますよ。
0コメント