〇漢方薬を決める
体質が分かれば、次は漢方薬の選別になります。
体質に合わせたものを選ぶのは当たり前ですが、私はその時に注意していることがあります。
それは
「季節」「生活習慣」「食習慣」「生活・職場環境」「日々のストレス具合」・・・etcです。
夏と冬では気温が大いに違いますし、仕事で長時間立ちっぱなしだったり、エアコンが効きすぎる環境で働いていたり、人間関係でとても気を遣う日々だったり、パソコンやスマホを長く使用する仕事だったり、というように外的な要因も考慮することがとても大事です。
また漢方薬は体質を改善する薬です。
体質が改善されてきたら、漢方薬を変えたり減らしたりしなければなりません。
年齢や時期によって不足している気や栄養を補充することもあります。
季節が変わるだけでも漢方薬を調整することはよくあります。
ですので何か月も同じ内容の漢方薬を服用し続けることはほとんどありません。
当局では、2~3週間毎に体質を確認しながらその都度漢方薬の内容を見直すことが一般的です。
特に子宝相談では卵胞期や黄体期、月経期などもあり、細かく微調整する場合が多いです。
〇まとめ
以上のように当局では、様々な情報からご相談者様お一人お一人の体質に合った漢方薬を見極めてご提供させていただいております。
子宝相談では精神的な影響も大きく左右されますので、お悩みを共有させていただきながらご相談させていただくことも多いです。不妊治療はご夫婦お二人のご協力があって成り立つものですから精神的にも肉体的にも山あり谷ありは当たり前です。
そういった時に漢方でどういったサポートができるかも大切です。
子宝相談で大事なことは
ご夫婦の心身の状態がよりよくなるように考える
です。そのために漢方ではこれまで述べましたことが必要で大切だと私は思います。
そして前述しました漢方的な体質の見極めや考え方ができている専門家は高い技術をお持ちですので、そういう専門家にご相談されると安心かと存じます。
〇最後に
不妊治療をしていらっしゃるご夫婦みなさん本当に一生懸命な方ばかりです。
ですので、逆にご自身に厳しくなりすぎていらっしゃる方も多いです。
たまに少しお酒を飲んだって、毎日の運動を少し減らしたって、コーヒーを少しくらい飲んだって、たまにはご自分にご褒美をしたっていいんです。
毎日頑張って、時に悩んだり痛い思いをしたりしていらっしゃるのですから、ご自身が楽になることもしてあげてください。それもとても大事なことだと感じます。
みなさまが笑顔でいられますように祈念いたしております。
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