池田東洋堂薬局では、当店以外で漢方薬を処方されていた方も多いです。
その方のなかには同じ漢方薬を数か月、数年間も変わらず服用し続けていたという人も少なくありません。
何年間も同じ漢方薬を続けてもよいのでしょうか?
結論から言いますと
同じ漢方薬を長年服用し続けてはいけません
ここで大事なことは、漢方薬を続けることがはいけないのではなく、同じ漢方薬を長期間続けることがいけないということです。
例えるなら「葛根湯を毎日何年も服用し続けている」みたいなことです。
〇同じ漢方薬を長期間続けない理由
①体質が変われば漢方薬も変えなくてはならない
これは漢方の大原則です。
漢方薬は体質を改善して症状を治すものなので、調子が良くなれば現在服用中の漢方薬を見直さなくてはいけません。
調子が良いからと同じ漢方薬を長期間続けていると、逆に調子が悪くなる場合があります。
ですので、その時その時の体質に合わせて漢方薬を変えながら調子を維持していくことが大切です。
体質が変われば、漢方薬を変えるか減らすか増やすかします。
何年も体質が変わらないなんてことはまずありませんので。
②症状が改善しない場合は漢方薬を変更
症状が改善しない場合は、漢方薬を見直すことも大原則です。
症状が全く変わらないのに、同じ漢方薬を長期間続けることはまずありません。
ただし、患者本人が良くなっている(体質が変化している)ことに気づいていない場合がありますので、自己判断せずに専門家と相談のうえ、同じ漢方薬でよいかを確認しましょう。
また、症状が変わらないからとむやみやたらと漢方薬を変更するのではなく、食生活や生活習慣の不具合がないか、学校や職場、家庭などでのストレスがないか、無理しすぎていないかなどを確認して、漢方薬の変更ではなく、食生活や生活習慣の改善やカウンセリングによる精神的なケアなどをおこなうことが大事な場合もあります。
長くても1~2カ月に1回は、今の漢方薬でよいかどうかの体質チェックをすることをオススメします。
※体質チェック:舌診(ぜっしん)、漢方的問診、脈診、食事の確認、生活習慣の確認、動き負荷法など
体質にあった漢方薬を継続することで、漢方が生涯の健康をサポートしてくれることは間違いありませんが、そのためにも体質チェックは欠かせません。
漢方相談は、体質チェックをしてくれる専門家に相談するとよいでしょう。
池田東洋堂薬局
TEL:093-561-3562
福岡県北九州市小倉北区木町3丁目13-1
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