漢方とヘバーデン結節・ブシャール結節

手の指の関節が変形し、痛み腫れを伴う原因不明の疾患です。

第一関節に出現するものを『ヘバーデン結節』といい、第二関節『ブシャール結節』といいます。

残念ながら現代医学では原因不明の「治らない」「治療方法がない」病気だと言われています。

軽度なものも含めると患者数はとても多く、40代以降の女性が発症しやすいと言われています。(男性でも指や手をよく使う方にも多く見受けられます。)


「治らない」「治療方法がない」病気だと認知されているので、この病気になった方は、あきらめている場合がほとんどです。


最近では更年期にもよくみられるため、イソフラボンのサプリメントが有効な場合もあるようですが、効果がみられないこともありますし、筋腫や内膜症、乳がんなどの既往歴がある方では、むやみにサプリメントを使用しない方がよい場合もあります。


だからといってあきらめる必要はありません。

新臨床中医学(漢方)の方法でよくなっている方はたくさんいらっしゃいます。

「歳のせいだから治らないよ」と言われた方でも痛みや腫れ、関節の変形が良くなったケースはたくさんあります。


新臨床中医学は指をみる

 これらの疾患は新臨床中医学の視点で診ると、色々なことが分かってきます。

まず私が見るのは、

どの【指】に症状が出ているか?

です。

親指や人差し指など、指によって原因が違う場合が多いです。

この指だと「熱」が原因。

この指だと「弱り」が原因。

この指だったら「神経の使い過ぎ」が原因。

というように指を見るだけでもある程度原因が予想できます。

その他に指が曲げにくいか伸ばしにくいかでも原因を絞ることができます。


意外な原因

 前述した指の違いや新臨床中医学的問診、舌診(ぜっしん)、脈診(みゃくしん)、夢診断法などで、情報を精査していくとヘバーデン結節やブシャール結節の原因がみえてきます。

例えば

「食べ物の〇〇の摂りすぎ」

「日々の精神的負担」

「パソコンやスマホの長時間使用」

「ある特定の生活習慣」

「健康によいと思っておこなっていること」

などと特定できるようになります。

原因はこれだけではありませんし、原因がひとつでない場合も多く、その人その人によって原因は様々ですが、ひとつひとつの原因は意外とシンプルだったりします。

まさかそんなことがっ!?と思うかもしれませんが、

例えばパソコンのし過ぎで肩がこったり頭痛がしたり、強いストレスで胃が痛くなったりするのと同じです。

パソコンのし過ぎで「頭」ではなく「指」に症状が出てしまったというわけです。


ただし頭痛や肩こりと違い、ヘバーデン結節やブシャール結節は関節が腫れたり変形したりするほどの病気ですから、パソコンを控えたり食べ物を改善したりするだけですぐに良くなることはむずかしいですが、そういった要因を控えることで治療は確実にうまくいきやすくなります。

自分には何が合っていて何が合っていないかを見極めるのは、熟練した専門家でしか分かりませんので自己流で判断せずにご相談ください。


新臨床中医学(漢方)で体質改善

 ヘバーデン結節やブシャール結節は

「朝起きがけに手のこわばりが出る」

「夜中に疼く」

「冷えると痛くなる」

「温めると痛む」

など人によって様々な現象が現れます。

それらも痛みや腫れを改善するための重要な情報です。


色々な情報を分析し精査することで、その人の病気となる原因を特定することができます。特定した原因に合わせた漢方療法で体質改善をすることにより腫れや痛み、関節の変形が改善できるようになります。


 ヘバーデン結節やブシャール結節のご相談では、新臨床中医学で体質を見極め、体質に合わせた漢方薬とともに必要な場合は、生活習慣や食事の改善の指導も行っています。


ばね指などの腱鞘炎や母指CM関節症などの関節の痛みや腫れ、こわばりなどの症状も同様に体質を見極めて、体質に合わせた漢方薬と生活・食事指導で改善がみられます。


体質が改善されてきますと、腫れが引いてきてはめられなかった指輪がはまるようになったり、曲げられなかった指が曲げられるようになり手のひらに指がつくようになったり、洋服のボタンがスムーズにとめることができるようになったり、ペットボトルのフタが開けられるようになったり、手のこわばりが軽くなったといった反応が出てくるようになります。



みなさまのお悩みを一緒に解決できたらと思っております。


漢方相談は予約制ですので、まずはお電話でご予約ください。

Zoomでのご相談もおこなっておりますのでご相談ください。


有限会社 池田東洋堂薬局

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池田東洋堂薬局(漢方)

病気の原因が分からず、「治療がうまくいかない」「治療薬自体無い」というご相談をよく受けます。そんな時に『新臨床中医学』の視点で考えると改善方法がみつかることは稀ではありません。少しでも多くの方のからだの悩みや苦しみが、少しでも軽くできたらと思いホームページを開設しました。